新竹出身。父親は閩南人、母親は竹北の客家人で、閩南語と海陸客家語に精通。台湾でも珍しい2つの母語を用いて創作活動をする民謡ロックシンガーです。現在は音楽グループ「黄子軒與山平快」のリーダーを務め、2013年と2016年リリースしたアルバム(『回家的路』、『異郷人』)は、2枚とも金曲奨客家語アルバム賞を受賞しました。
創作時に使用する主な言語は客家語と台湾語ですが、黄子軒與山平快の音楽は、ジャズ、レゲエ、ソウル、ヒップホップなどの楽曲と融合させることで、母語による創作が持つ古臭いイメージから脱却し、客家の音楽を新たな領域に押し上げました。土地との関わりを思い出しながらの音楽制作により歌われる歌は、単に故郷の姿を表現したのではなく、その場所で生活するうえでの本当の姿を現しているのかもしれません。
今年の街に溶け込む探求者では、黄子軒さんの視点から新竹という街を眺め、客家の古い街並にある新しいスポットと人々を惹きつける魅力を探索します。彼の歌を聴いた時のような、唯一無二となる強い印象や感銘を覚えるでしょう!