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呉堉田
(ゴ イクテン)
全美戲院三代目

呉堉田さんの祖父母である呉義垣夫婦は、1969年に呉家を率い、第一全成戯院を引き継ぐことを決め、全美戯院に改名しました。街の年配者にとっては、全美戯院は洋画の上映という功績を打ち立てたというイメージを持っています。また、これにより市場にて認知されることとなった戯院です。

三代目の呉堉田さんは政治大学で民俗学を学び、卒業後はイギリスで「生態博物館学(Eco-Museum)」を学びました。幼少期から映画館で育った彼は、チケット販売、チケット確認から売店に至るまで、どれも彼の管轄範囲でした。全美戯院は当初の通常の映画館から二番館へと形態を変え、薄利多売により映画ファンに恩恵をもたらしました。幾度かの形態の変遷を経て、現在では映画の上映以外にも、多くの役割を持つ公演スペースとなりました(コンサート、サイン会、パフォーマンスステージ等)。呉さんは、全美の最大の特色は「人」の温度だと述べています。

今年の街に溶け込む探求者では、呉さんが当時の地方の賑わいと映画産業の繁栄について皆さんにお伝えします。さまざまな時代が育んだ新しい文化的価値を感じましょう。

City Treader Project都市逆行計画

台南

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全美戯院

台南市で最も長い歴史を持つ劇場の「全美戯院」、その前身は1950年に建てられた「第一全成」戯院です。

台南の全美戯院、手書きのポスター・看板を使用し続けている台湾で唯一の昔ながらの映画館です。また、アカデミー賞を受賞した国際的な監督であるアン・リー氏の映画に対する夢を育んだ映画館でもあります。そして、手書きのポスター・看板を手がける顔振発氏は、見習いから始まり、今では国宝級の職人として学んだ技術を戯院に捧げています。戯院の建築物、歴史的背景は、いずれも現地の人々の生活に娯楽を結びつけ、マーティングや台南訪問の面において「生きたエコミュージアム」となっています。

国際的な監督であるアン・リー氏は、「全美戯院は学生時代によく通った場所」だと述べています。映画に対する彼の夢を育んだのが全美戯院だったのです。アン・リー氏がアカデミー賞を受賞した後、彼は招待を受け戯院にて昔をしのんだことで、全美戯院の評判が高まることとなりました。

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呉堉田(ゴ イクテン)╳台南|全美戯院

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